2007年01月01日
読みたい本メモ:言葉のない世界に生きた男
言葉のない世界に生きた男(スーザン シャラー)
言葉のない世界(白拍子なんとなく夜話)より
言葉(手話を含む)を習得せずに大人になってしまった男の話らしい。
興味深い。
言葉って何なんだろう?
言葉と思考の関係は?
猫は意思を伝えようとしてる気がするけど言葉を持っているのか?
数学は言葉ではないのか?
異なる言語には互換性があるのか?
同じ言語を使っていても互換性がない気がする。
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2006年09月26日
感想: 私は魔境に生きた
私は魔境に生きた―終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年
- 作者:島田 覚夫
- 出版社:光人社
- 好み:★★★★★(★2つが普通)
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2006年07月27日
感想: 暗いところで待ち合わせ
- 作者:乙一
- 出版社:幻冬舎
- 好み:★★★★★(★2つが普通)
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2006年07月26日
日本以外全部沈没
- 作者:筒井康隆
- 出版社:角川書店
読みたいのだけどAmazonにもbk1にも売ってません。
映画の影響で売り切れ?
Amazonで一回注文受け付けてくれたはずなんだけどなー。
発送されそうもないので注文取消しました。
投稿者 sike : 02:40 | コメント (4) | トラックバック
2005年10月03日
感想: 少年少女ロマンス
- 作者:ジョージ朝倉
- 出版社:講談社
- 好み:★★★★★(★2つが普通)
IKKI連載の「平凡ポンチ」でジョージ朝倉を知り、彼女の著作を買いあさった。
もちろん面白くない(というかイマイチわからない)ものもあったが当たりは多い。
中でもこの「少年少女ロマンス」(全3巻)は今まで読んだ中で一番面白い。
簡単に言うと「異常なお姫様願望を持った少女とその娘の王子様になりたい少年のドタバタラブコメ」なのだけど、ストーキングしてみたりハサミ振り回してみたりやってることはかなりヤバい。
そんな狂気をギャグテイストで描きマイルドにしつつもグルグルと加速させたところで、急に力が抜けたようにロマンティックな陶酔が訪れる。ジョージ朝倉節とでもいうべきこの浮遊感が僕はとても好きだ。気持ちが良い。
狂気はロマンティシズムを引き立たせる最高の調味料になるのだなぁ。愛なんてそもそも狂気のようなものなのだから相性がいいのは当然かもしれない。
投稿者 sike : 23:47 | コメント (0) | トラックバック
2005年09月21日
感想: ちーちゃんは悠久の向こう
- 作者:日日日
- 出版社:新風舎
- 好み:★★★☆☆(★2つが普通)
なんとものんびりした文体で文字も大きいので、間違えて児童書でも買ってきたのかと勘違いしそうになるが、こういうのは嫌いじゃない。
そんな文章の流れの中を気持ちよくたゆたっているうちに、だんだんと物語に不穏な影がかかりだす。
面白いか面白くないかと問われれば、面白いのだと思う。電車の中での読書用に買ったのに、家に着いてからも読み続けそのまま読みきってしまったくらいだから。
でもねぇ…
投稿者 sike : 23:15 | コメント (0) | トラックバック
2005年08月26日
漫画感想: リトル・フォレスト (2)
- 作者:五十嵐大介
- 出版社:講談社
- 好み:★★★★★(★2つが普通)
小森という山間の農村で、主人公いち子が畑で野菜を作り、野草を採集し、料理を作る。「リトル・フォレスト」はそんな漫画だ。作者自身がまさにそんな生活をしているらしく、半分エッセイ漫画のようでもある。
一方、都会で挫折し故郷に逃げ帰ってきたいち子が雪深い山村の自給自足生活を通して成長していく物語、という側面もあり、その物語の中に僕は冒頭に書いたような重みを感じた。
そのような味わい深さもこの漫画の大きな魅力なのだが、実は、それよりも何よりも毎回出てくる料理が本当に美味そうでよだれがダラダラ出てくる。
自分達で作り自分達で食べる。その小さなサイクルに憧れを感じる。
2005年08月25日
漫画感想: 沈夫人の料理人 (3)
- 作者:深巳 琳子
- 出版社:小学館
- 好み:★★★★☆(★2つが普通)
沈夫人は気の弱い李三に無理難題を言って困らせ精神的に追い詰めるが、李三はどういうわけか沈夫人のことを心から敬愛し、夫人の全ての行動を美化し、追い詰められるほどに美味い料理を作る。
夫人は李三をいじめると言っても、美味い料理を食べれば賞賛の言葉を彼に与え、その緩急の具合で李三はどんどん夫人への愛情を高めていく。
奇妙にゆがんだ愛情の連鎖が、なんとも言えず滑稽でたまらない。
人がいじめられるのに、読んでいてやな気分にならず、むしろ笑みがこぼれてくる。そんな漫画はそうそうない。
2005年08月21日
漫画感想: ハチミツとクローバー (8)
- 作者: 羽海野 チカ
- 出版社: 集英社
- 好み:★★★★★(★2つが普通)
こういうの大好きなんだ!
来るべき未来についていろいろ妄想したり、自分の恥ずかしい過去を思い出してもだえてみたりしながら楽しみました。
ハチクロはキレイ過ぎるという意見もあるけど、誰しもそういう成分持ってるだろ?
で、そういうので幸せ感じて生きる原動力にしたり、誰かに優しくできたりするんだったら、それでいいじゃん。
とかなんとか、青臭いこと言ってみたい俺でした。
2005年06月06日
平田弘史先生訪問記
竹熊健太郎のブログ、たけくまメモに掲載されている平田弘史先生訪問記が面白い。
平田弘史は劇画作家なのだが、彼の劇画よりも彼自身の生き様が面白そう。
竹熊健太郎が「漢の中の漢」「抱かれたい漫画家ナンバー1」などと書いているが、諸手をあげて大賛成。
68歳という高齢にもかかわらず、駐車場から仕事小屋から映写機まで自分で作る。
漫画の作画もMacでやる(今はまたアナログにもどっているらしい)。Webページだって作る。ヤフオクも使う。DTMで作曲だってする。
圧倒的なバイタリティーに感服します。
彼のページの豪快なデザインや色使いは、まっとうなWebデザインとは対極にあるのだが、彼の豪快な生き様を一度知ってしまえば、せせこましく「CSSによるデザインとHTMLによる構造化された情報」なんてものに気を使っているのが逆に恥ずかしくなってきます。
「だいたいアイ(i)がつくやつはどれもジャリ向けだよ。どうも俺は気にいらねえ。iMacとか、iBookとかさ」
「なにィ? イヤだねえ、俺は大嫌いだッ! ああいう軟弱漫画ばかりが増えるから青少年がアホになるんだ」
平田先生のお言葉、心に染みます。
2005年06月04日
感想: 永田農法「極上トマト」をベランダで作る
- 作者:永田 照喜治
- 出版社:光文社
- 好み:★★★★☆(★2つが普通)
永田農法というのは、やせた土壌に最小限の水と肥料で野菜を厳しく育てる農法だそうです。
飢餓状態にすることで、野菜は根をのばし、実や葉に産毛を生やし、懸命に水や養分を集めようとします。
そういう風に育てられた野菜は、通常の野菜よりも栄養価も高く美味しく育つらしいです。
人間も野菜も甘やかさず適度に苦労させたほうが立派に育つってことです。
僕は最近では料理をするようになったし、ベランダで野菜も育てていて、新鮮で美味しい野菜にはすごく興味があります。
この本にはトマトだけでなく、ほうれん草などの葉もの、ナスなどの実もの、ニンジンなどの根菜、そしてハーブと、一通りの野菜の育て方が書かれていています。
会社帰りの電車の中で読んでいましたが、糖度が高くエグ味の少ないほうれん草とか、リンゴのような香りのする生食できるナスとか、読んでいるうちによだれが出てきそうになりました。
白地に美味しそうな赤いトマトの表紙や、中の水彩っぽいイラストで書いてある育て方の図なども、見てるだけでウキウキしてきます。
今年のベランダのトマトとナスはもう肥料も埋め込んでしまったし、土も普通の培養土(永田農法では砂を使う)なので、来年はこの厳しくも愛情のこもった農法を試してみたいです。
そういえば、まだ、シソとバジルの種まきをしていないから、プランターをもう一個買ってきて永田農法と普通のやり方と比較実験でもしてみようかなー。
2005年05月19日
漫画感想: のだめカンタービレ
- 作者:二ノ宮 知子
- 出版社:講談社
- 好み:★★★☆☆(★2つが普通)
のだめと千秋が離れていることが多くて、二人のからみが少ないからか?
と思ったけど読み返してみるとそうでもない気がする。
フランスに舞台が移って、脇を固めるキャラが総入れ替えになってまだ馴染んでいないから?
それを言ったら前の巻もそうだったしなぁ。
よくわからん…
2005年05月15日
漫画感想: シガテラ
- 作者:古谷 実
- 出版社:講談社
- 好み:★★★☆☆(★2つが普通)
主人公はいじめられっ子。パシリをやらされ、殴られ、最悪の高校生活を送る。
ところが、バイクとの出会いをきっかけに、かなり都合よく可愛い彼女もでき、いじめからも開放され、幸福な青春時代を迎える。
一見順風満帆に見える主人公とヒロインだが、彼と彼女にはいつも暗い影が忍び寄っている。
それは目に見える形で彼らを脅かすこともあれば、気がつかないうちにすれすれで通り過ぎてしまうこともある。
5巻までの話では、彼らの人生が台無しになるほどの災厄は起こっていない。
しかし、常に少し間違えばどん底に落とされてもおかしくない状況にあり、そのすれすれ感がとても恐ろしい。
自分自身の平穏な日常が、かろうじて形を保っているだけの危ういものなのではないか、という思いが背筋を凍らせる。
ホラー映画で、不安をかきたてるBGMの中、登場人物の背後からカメラが迫る。そんなシーンを眺めているような感覚がある漫画です。
読め!それ以上言うことはない。
というのも何なので少し説明すると、この本はタイトルからも分かる通り、終戦を知らずに十年間ジャングル生活を送ってきた人々の手記である。さぞや過酷で悲惨な十年間だっただろうと容易に想像がつくわけなのだが、それが単にそれだけではない。
逃亡生活の末、食料や物資は底を付き絶望的な状況の中、彼らは生き残りをかけた戦いは始まる。 栄養失調やマラリアと戦いながら農地を拓き、狩猟の仕方を覚え、道具を作り、交易をする。 一歩一歩着実に、または新たな発見により劇的に、彼らの生活は改善されてゆく。 さながら人類の進化の過程を辿りなおすかのようだ。
彼らの戦いを見ていると、日頃当たり前のように享受している文明生活が、いかにもろい基盤の上に成り立っているのか思い知らされると同時に、何千年にも渡って人々が受け継ぎ育ててきた人類の英知に感動を覚える。
そう、この手記は彼らの戦いの記録であり、人類の辿ってきた道の再確認なのだ。これを読まずして何を読む!